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竹について
驚嘆すべき潜在能力を秘める天然資源

竹とは
竹はイネ科に属する植物であり、その特有の地下茎構造によって、世界で最も成長速度の速い植物のひとつとされています。
現在、確認されている竹の品種は1,000種以上。中には、わずか24時間で約910mm、1時間あたり40mm(およそ90秒で1mm)成長するものもあります。
その驚異的な成長力と再生力により、竹は持続可能な素材として高い注目を集めています。
竹の持続可能性
竹は、成長が早く、管理も容易な、極めて持続可能な植物です。
栽培には過度な肥料を必要とせず、短期間で再生可能なため、環境負荷の少ない素材として注目されています。
その高い再生力と耐久性により、竹は天然木材や従来の建築資材に代わる理想的な選択肢です。


竹の生産
建築用途として一般的に使用されている炭化竹材は、竹チップを高温・高湿・高圧の条件下で処理することにより製造されます。
この工程では、竹に含まれる糖分・デンプン・タンパク質などの有機化合物を分解・変性させるとともに、バクテリアを除去し、素材の耐久性と衛生性を高めます。
また、竹繊維に対してコーキング処理を施すことで、表面硬度が向上する一方、柔軟性がやや低下します。用途に応じたバランス設計が重要です。
竹の特性
竹は、軽量で柔軟性がありながら高い強度と引張性を兼ね備えた素材です。さらに、他の建築材料と比較してコスト面でも優れており、非常に競争力のある天然資源といえます。
建築用に加工された炭化竹は、優れた柔軟性と耐震性を持ち、環境にも配慮した構造材として多くの建築物で採用されています。
また、竹は構造部材の補強材としても活用でき、持続可能で機能的な建築ソリューションを支えています。

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